【第28回 漢方薬2】理科 吉松信幸先生② | 東明館中学校・高等学校
◆教員リレーコラム◆
第28回の担当は・・・吉松信幸先生(化学、学校薬剤師、スポーツファーマシスト)②
お題『漢方薬2』
ある耳鼻咽喉科の医師は、漢方薬が大好きで処方せんにはかなりの割合で漢方薬が入っていました。漢方は、気・血・水に基づいて考えます。女性に多い冷え症は、西洋薬でのアプローチは難しいのですが、漢方薬では「証」に合わせて処方されます。
ある主婦の方、とにかく体がきつくて朝起きることができず、お昼過ぎからしか活動できない状態で受診されました。血の流れをよくする漢方薬が処方されました。1週間後、再び来局された時、ソファーに座った後、「あ~疲れた。」の一言。効かなかったかなと思いながら「いかがでしたか?」と質問すると、「すごく効きました。」続けて明るい顔で「あまりにも調子がいいから、これまでできなかった家事を頑張りすぎて疲れました。」その時の体の状態と漢方薬が合うと、即効性があることを教えていただきました。ちなみに漢方薬のにおい・味は、決して好まれるものではありませんが、体の状態「証」と合っているときは美味しく感じるそうです。人の体は不思議です。
毎週金曜日更新!10/29はお休みします。次回お楽しみに・・・